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生成AI 著作権侵害の事例(年表): 2023年の提訴から2026年の判決まで、国内外の訴訟を時系列で追う

進行中/ 最終確認

生成AIをめぐる著作権侵害の事例を、提訴・命令・判決・和解の日付順に1本の年表にまとめた。米国では文章(OpenAI)・画像(Stability AI 等)・音楽(Suno・Udio)の3分野で訴訟が続き、2026年7月にはドイツ・ミュンヘン地裁が Suno に差止めを命じる第一審判決、9月には東京地裁が声のパブリシティ権について初の司法判断を示した。各項目は一次資料か当事者の公式発表に紐づけ、確認できない日付は「未確認」と明記した。

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この年表の見方(2026-10-24 作成)

生成AIの著作権侵害をめぐる争いは、文章・画像・音楽・検索・声の5分野に分かれて進んでいる。このページは、当サイトが個別に追っている訴訟ページの日付を1本の時系列に束ねたもの。個別の争点や主張の詳細は、各行の末尾にある話題ページで確認できる。

  • 載せているもの: 提訴、裁判所の命令、判決、和解、公式声明の日付
  • 載せていないもの: 噂、観測記事だけの日付、確認できない予定
  • 表記: 日付は現地時間。判決が出ていないものは「係争中」と書く。一次資料が取れず報道だけの場合は、その報道を出典として示す
  • 更新: 新しい動きがあれば、この年表と個別ページの両方を直す

経緯(年表)

  • 米カリフォルニア州北部連邦地裁で、アーティスト3名(Sarah Andersen、Kelly McKernan、Karla Ortiz)が Stability AI、Midjourney、DeviantArt を相手に集団訴訟を提起。画像生成AIの学習をめぐる最初の大型訴訟。CourtListener(訴状)
  • Getty Images が英国ロンドンの高等法院で Stability AI を提訴したと発表。Getty Images 発表
  • 全米作家協会(Authors Guild)と著名作家らが、書籍の無断学習を理由に OpenAI を集団訴訟で提訴。Authors Guild 公式発表
  • カリフォルニア州北部連邦地裁(オリック判事)が画像訴訟で被告側の訴え却下申立てを大半認容。請求の多くを退ける一方、Andersen の直接侵害請求は残した。CourtListener(命令書)
  • The New York Times が、記事の無断学習と「暗記」出力を証拠に OpenAI と Microsoft を提訴。NYT 報道
  • ニューヨーク・デイリー・ニューズ、シカゴ・トリビューンなど米地方紙8紙が OpenAI と Microsoft を提訴。The Guardian 報道
  • 全米レコード協会(RIAA)が Sony Music、UMG、Warner Records などを代表し、音源の無断学習を理由に Suno と Udio を提訴。AP News 報道
  • Suno と Udio が答弁書を提出。学習はフェアユースで、出力は新規の楽曲だと反論。Music Business Worldwide
  • カリフォルニア州北部連邦地裁が画像訴訟で第2回判断。Stability AI、Midjourney、Runway、DeviantArt への直接侵害などの請求を認め、証拠開示(ディスカバリー)へ移行。CourtListener(命令書)
  • 声優有志と日本俳優連合などが「NOMORE無断生成AI」の共同声明を発表(声の無断学習・生成に対する反対)。当サイトの声の権利ページ
  • 米国多地区訴訟合同パネル(JPML)が、S.D.N.Y. の作家・報道機関の一連の訴訟をMDL No. 3143に集約。Justia 裁判記録
  • 日本新聞協会が「生成AIにおける報道コンテンツの保護に関する声明」を発表。robots.txt の尊重を求める。日本新聞協会
  • 読売新聞(東京・大阪・西部の3本社)が、AI検索「Perplexity」を東京地裁に提訴。約21億6,800万円の損害賠償を請求。読売新聞
  • Getty Images がデラウェア州連邦地裁の Stability AI 訴訟を自主取り下げ、カリフォルニア州北部連邦地裁に出し直す。Justia Dockets
  • 日本経済新聞と朝日新聞が共同で Perplexity を東京地裁に提訴。各22億円(計44億円)の一部請求。朝日新聞社
  • Universal Music Group(UMG)と Udio が和解し、正規ライセンスに基づく音楽生成プラットフォームの共同開発で合意。Bloomberg Law 報道
  • 英高等法院が Getty Images 対 Stability AI の判決。モデル重みは侵害複製物を内包しないとして二次侵害を退け、著作権侵害では Stability AI が勝訴。過去出力の透かしについてのみ限定的な商標侵害を認定。[判決 [2025] EWHC 2863 (Ch)](https://caselaw.nationalarchives.gov.uk/ewhc/ch/2025/2863)
  • Warner Music Group(WMG)が Udio と和解し、ライセンス提携を締結。AI Lawsuit Tracker
  • 米ニューヨーク南地区連邦地裁の治安判事が、OpenAI に書籍データセット(Books1/Books2)の削除経緯をめぐる社内通信の開示を命令。Sterne Kessler 法律解説
  • WMG が Suno と和解し、アーティストのオプトイン方式による公式パートナーシップを締結。AI Lawsuit Tracker
  • 2025-11(日付未確認): ドイツで GEMA が OpenAI に対する訴訟で勝訴したと報じられた(ChatGPT による歌詞の利用が争点。判決日は一次資料で未確認)。当サイトの音楽生成AI訴訟ページ
  • 共同通信・産経新聞・毎日新聞が Perplexity に抗議(訴訟ではない)。産経新聞社
  • 同地裁のスタイン判事が治安判事の命令を支持し、OpenAI に匿名化した2,000万件の会話ログ提出を命じる。ABA Journal 報道
  • スタイン判事が Books1/Books2 に関する開示命令を取り消し、OpenAI の弁護士・依頼者間の秘匿特権を保護。Sterne Kessler 法律解説
  • 日本新聞協会が「AI検索サービスに関する声明」で、拒否設定(オプトアウト)の尊重を法的義務にする著作権制度の改正を求める。日本新聞協会
  • カリフォルニア州北部連邦地裁が、Getty Images 対 Stability AI の商標侵害(ランハム法)請求を退ける申立てを認めず、訴訟の継続を認める。Justia Dockets
  • 日経・朝日の Perplexity 訴訟で第1回口頭弁論。Perplexity 側は請求棄却を求める。ITmedia
  • 読売の Perplexity 訴訟で第1回口頭弁論。Perplexity 側は請求の原因不特定や日本に管轄がないことを主張。さきがけ(共同通信)
  • Sony Music が Udio に対する2件目の著作権侵害訴訟をニューヨーク南部連邦地裁に提起。AI Lawsuit Tracker
  • ドイツ・ミュンヘン地方裁判所第1が GEMA 対 Suno で判決。対象6曲の著作権侵害を認め、AI学習・モデル内保存・公衆送信の差止めと利用規模の情報開示を命令(第一審・未確定、Suno は控訴の意向)。GEMA 公式発表
  • マサチューセッツ連邦地裁が、UMG・Sony らの Suno 訴訟で DMCA 第1201条(a)(技術的保護手段の回避)請求の追加を許可。AI Lawsuit Tracker
  • 米司法省(DOJ)が OpenAI 訴訟に利害関係者意見書を提出。学習段階はフェアユースだと主張(法的拘束力なし)。Axios 報道
  • OpenAI 訴訟で原告・被告の双方が略式判決(Summary Judgment)の申立てを提出。Authors Guild 公式発表
  • UMG と Sony Music らが Suno に対する2件目の訴訟を提起(対象録音60,202件)。AI Lawsuit Tracker
  • 東京地裁が声優・津田健次郎氏の TikTok 動画削除請求を棄却。ただし、声も一定の場合にパブリシティ権の保護対象になり得るとの初の司法判断を示した(津田氏側は控訴しない方針)。東京地裁判決全文
  • USA TODAY の親会社と傘下13社が、19媒体の記事の無断学習を理由に OpenAI をニューヨーク連邦地裁に提訴。2億5000万ドル以上の損害賠償とモデル破棄を請求。Forbes JAPAN
  • 経済産業省が不正競争防止法の改正検討を開始。声や肖像の無断利用を防ぐ新規定など2案を提示。朝日新聞

分野別の現在地

  • 文章(OpenAI): NYT・作家・地方紙の訴訟が MDL No. 3143 に集約され、2026年9月に双方が略式判決を申立て。学習段階のフェアユースを裁判所が判断するかが焦点。10月には USA TODAY 系19媒体が加わった。OpenAI 訴訟の詳細
  • 画像(Stability AI・Midjourney 等): 米国では直接侵害の請求が残り証拠開示が進行中。英国では2025年11月の高裁判決で Stability AI が著作権侵害については勝訴し、Getty が控訴を申し立てている。画像生成AI訴訟の詳細
  • 音楽(Suno・Udio): WMG は Suno・Udio 双方と、UMG は Udio と和解。UMG・Sony は Suno 訴訟を、Sony は Udio 訴訟を継続。ドイツでは2026年7月に GEMA が第一審で勝訴。音楽生成AI訴訟の詳細
  • 検索(Perplexity): 読売(2025-08-07提訴)と日経・朝日(2025-08-26提訴)の2訴訟が東京地裁に係属。2026年5月に第1回口頭弁論が終わり、その後の期日は報じられていない(未確認)。Perplexity 訴訟の詳細
  • 声(津田健次郎訴訟・経産省): 2026年9月30日の東京地裁判決が「声もパブリシティ権の対象になり得る」と示し、10月13日から経産省が不競法改正の検討に入った。声の権利の詳細

よく検索される疑問

生成AIの著作権侵害で、日本で起きた事例は?

裁判になった主な事例は3つです。読売新聞が Perplexity を訴えた訴訟(2025年8月7日提訴、請求約21億6,800万円)と、日本経済新聞・朝日新聞が共同で提訴した訴訟(2025年8月26日提訴、計44億円の一部請求)が東京地裁に係属しています。もう1つが声優・津田健次郎氏が TikTok 運営会社に動画削除を求めた訴訟で、2026年9月30日に東京地裁が請求を棄却しつつ、声も一定の場合にパブリシティ権の保護対象になり得ると判断しました。出典: 読売新聞、朝日新聞社、東京地裁判決全文

AIに学習させるのは著作権侵害になる?

国によって判断が分かれ、まだ確定していません。米国では学習段階のフェアユース(公正利用)が最大の争点で、2026年9月に双方が略式判決を申し立てた段階です。ドイツでは2026年7月31日、ミュンヘン地裁が Suno に対する GEMA の請求を認め、米国で行われた学習についてもフェアユースの抗弁を退けました(第一審・未確定)。日本では著作権法30条の4が、著作権者の利益を不当に害する場合を除いてAIの解析利用を認めています。出典: Authors Guild 公式発表、GEMA 公式発表、文化庁 著作権法30条の4の考え方

訴訟ではなく和解した事例は?

音楽分野で3件あります。Universal Music Group と Udio(2025年10月30日)、Warner Music Group と Udio(2025年11月19日)、Warner Music Group と Suno(2025年11月25日)で、いずれも正規ライセンスに基づく提携に移りました。ただし UMG と Sony Music は Suno 訴訟を、Sony Music は Udio 訴訟を継続しています。出典: Bloomberg Law 報道、AI Lawsuit Tracker

出典

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