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生成AIに学習させない設定: 4サービスの手順と法人の扱い
ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot の個人向けには、会話を学習に使わせない設定が用意されている。ただし既定は「学習される」側で、設定しても過去の会話・サムズ評価・学習済みモデルには及ばない例外がある。ChatGPT Business/Enterprise/Edu・API と Claude の Team/Enterprise は、そもそも既定で学習に使われない。
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- 進行中最終確認
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- なし確定している今後の予定はありません
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現時点の結論(2026-10-25 時点)
4サービスとも、個人向けには「会話を学習に使わせない」設定があります。ただし4社とも既定は「学習される」側で、設定は自分でオフにする必要があります。オフにしても過去の会話・学習済みのモデル・サムズ評価した会話には及びません。業務データを扱う場合は、個人アカウントの設定ではなく法人契約に切り替えるのが確実です(ChatGPT Business/Enterprise/Edu・API と Claude の Team/Enterprise は既定で学習に使われません)。
- 前回確認からの変化: このページは初回作成のため比較対象がありません(2026-10-25 に新規公開)。同日、4サービスの公式ヘルプを取得して既定値と設定手順を確認しました。
- 確定していること: ChatGPT の個人ワークスペース(Free・Plus・Pro)はデータ共有が既定でオンで、設定から「Improve the model for everyone」をオフにすると新しい会話が学習に使われません。Anthropic は「設定 → プライバシー → AIモデルの改善を支援する」をオフにすると新しいチャットとコーディングセッションが今後の学習に使われません。Microsoft の個人向け Copilot はプロフィール → 設定 → プライバシーの「会話アクティビティに関するトレーニング」と「音声会話に関するトレーニング」で個別にオフにできます。Google の Gemini は「設定とヘルプ → アクティビティ」でアクティビティの保存をオフにでき、18歳以上は既定でオンです。
- 未確定のこと: Google のヘルプには「アクティビティの保存をオフにすると学習に使われない」と明示した一文が無く、オフでも会話が最長72時間保存される点だけが書かれています。4社とも、法人向け(Google Workspace・Microsoft 365)の学習利用の条件は本ページでは一次資料を確認できていません。解約・ダウングレード後に設定がどうなるかも未確認です。
- 読者への実際の影響: 制作・法務・広報で未公開の企画や原稿をAIに読ませている場合、個人アカウントのままだと既定で学習対象です。まず設定をオフにし、過去の会話を削除し、業務利用は法人契約へ寄せてください。権利者側(自社コンテンツを学習されたくない側)は、設定だけでは足りず、規約・robots.txt・法的手段の組み合わせになります。
- 次に注目する日付・出来事: 4社とも次の改定日は公表されていません(2026-10-25 時点で未公表)。当サイトは四半期ごと(次回 2027-01-25)に各ヘルプの最終更新日と既定値を再確認します。Anthropic の利用ポリシー改定(2026-11-12 施行)は学習の設定とは別の文書です。
- 一次資料と最終確認日時: OpenAI「ChatGPT のデータ管理」、OpenAI「データはモデルのパフォーマンス改善にどのように使用されますか」、Anthropic「モデル改善のプライバシー設定を変更するには」、Microsoft「Copilot のプライバシー コントロール」、Google「Gemini アプリのアクティビティを管理、削除する」。最終確認 2026-10-25(いずれも日本語版がある場合は日本語版を優先)
4サービスの設定手順(2026-10-25 確認)
各社の公式ヘルプに書かれている操作だけを載せます。画面の名称はヘルプの表記に合わせました。日本語版のヘルプが無い項目は英語版の名称を併記しています。
- ChatGPT(Free・Plus・Pro の個人ワークスペース): 右上のプロフィール → 設定 → データ管理(Data controls)→「Improve the model for everyone」をオフ。モバイルはサイドバー → プロフィール → データ管理。ログインしていない状態で使う場合は、右下の「?」→ 設定 → 同じ項目をオフ(この場合の設定はそのブラウザに保存される)。Codex を個人プランで使っている場合も、この設定が Codex のタスクに適用される。設定はアカウント単位で、端末をまたいで反映される。
- Claude(Free・Pro・Max、およびこれらのプランで Claude Code を使う場合): 設定メニューの自分の名前 → 設定 → プライバシー →「AIモデルの改善を支援する」をオフ。モバイルも同じく設定 → プライバシー。オフにすると、新しいチャットとコーディングセッションは今後のモデル学習に使われない。
- Microsoft Copilot(個人向け): copilot.com はプロフィール アイコン → プロフィール名 → プライバシー →「会話アクティビティに関するトレーニング」と「音声会話に関するトレーニング」。Windows・macOS 版はプロフィール アイコン → 設定 → プライバシー、モバイルはメニュー → プロフィール アイコン → アカウント → プライバシー。音声は会話とは別のトグルなので、両方オフにする。
- Gemini(個人用アカウント): gemini.google.com → 左下の「設定とヘルプ」→「アクティビティ」→ 上部の「オン」を「オフにする」または「オフにしてアクティビティを削除」。myactivity.google.com/product/gemini から直接開くこともできる。18歳以上の個人アカウントは「アクティビティの保存」が既定でオン。仕事用・学校用アカウントで Gemini アプリを使っている場合は、この設定は Google Workspace の管理者が管理する。
設定しても止まらないもの(4社の例外)
「オフにしたから安全」とは言い切れない部分です。各社がヘルプに明記している例外だけを挙げます。
- ChatGPT: フィードバックを送ると(高評価・低評価を押すと)、その会話全体がモデルの学習に使われる場合がある。オプトアウト後に始めた会話でも、評価を付けると対象になり得る。学習の停止は「新しい会話」からで、すでに学習に使われたデータは戻らない。
- Claude: オフにしても、すでに開始された学習と学習済みのモデルにはデータが残る。オンにしていた期間のチャットとコーディングセッションは、個人を特定できない形にして最長5年間、学習パイプラインに保持される。セーフティ分類器がフラグを付けた会話は、安全性モデルの改善やポリシー執行のために使われることがある。なお Incognito チャットは、モデル改善の設定がオンでも学習に使われない。
- Microsoft Copilot: オプトアウトは将来の会話をモデルトレーニングから外すだけで、一般的な製品・システムの改善、広告、デジタルの安全性、セキュリティ、コンプライアンスの目的での利用は除外されない。個人用設定(会話の記憶)はオフにしなくても、学習だけを止められる。
- Gemini: アクティビティの保存をオフにしても、会話は最長72時間アカウントに保存される(サービス提供とフィードバック処理のため)。この間のデータは Gemini アプリ アクティビティには表示されない。音声や Gemini Live の動画・画面共有は別の設定で、「Google サービス(生成AIモデルのトレーニングを含む)の改善や開発に使用することを許可」するチェックボックスになっている。つまり音声側は、会話のアクティビティとは別に判断する必要がある。
法人契約では既定が逆になる
業務で使う場合、個人アカウントの設定を弄るより、契約を法人向けに寄せるほうが確実です。ここが個人向けの解説記事とのいちばん大きな違いです。
- OpenAI: ChatGPT Business・ChatGPT Enterprise・ChatGPT Edu・API は、既定で入力と出力がモデルの改善に使われない。組織が別途の契約で許可した場合を除き、プロンプト・回答・ファイルは学習に使われない。API は組織のオーナーがデータ共有を有効にした場合だけ、フィードバックと Playground のチャットが対象になる。Business ワークスペースでは Codex を使っても扱いは変わらない。
- Anthropic: Team・Enterprise の利用規約では、コードと会話はモデルの学習に使われない(Claude Code のユーザー FAQ の記載)。個人向けのプライバシー設定の記事自体が「Claude for Work と Anthropic API は別扱い」と明記している。
- Google: 仕事用・学校用アカウントの Gemini アプリ アクティビティは Workspace の管理者が管理すると、ヘルプに書かれている。ただし管理者側の設定で学習利用がどう扱われるかは、本ページでは一次資料を確認できていない(未確認)。
- Microsoft: 個人向け Copilot のプライバシー コントロールは、Microsoft アカウントでサインインした個人向け製品の説明であり、Microsoft 365 の組織向け Copilot の扱いは別の文書になる。本ページでは未確認。
- 実務の帰結: 個人アカウントで業務データを入れている限り、既定は「学習される」側で、担当者の設定漏れがそのままリスクになる。法人契約に寄せたうえで、入力してよい情報の範囲を規程で決めるのが順序。過去に個人アカウントへ機密を入れた事故の例はパナソニックの事例にまとめている。
自社コンテンツを学習されないための3段階
読み手が権利者側(メディア・出版社・制作会社)の場合、設定だけでは足りません。効く順に3段階あります。
- 第1段階・設定と削除: 各サービスの学習オプトアウトをオフにし、過去の会話を削除する。個人が自分で行えるのはここまで。相手が学習に使い始めた後のデータは戻らない。
- 第2段階・契約と技術的表示: 法人契約に切り替え、ベンダー契約で学習利用の禁止と補償を確認する。ウェブ上のコンテンツは robots.txt と利用規約でクロールの条件を示す。ただし robots.txt は法的な禁止力ではなく、無断学習を止める根拠にはならない(Perplexity 訴訟では robots.txt の効力そのものが争点になっている)。
- 第3段階・法的手段: 提訴・差止め・損害賠償。米国では学習段階のフェアユース判断がまだ出ておらず、Anthropic は15億ドルで和解、日本では出力側の著作物性を争う民事2件が係属している。音楽分野は Suno・Udio とレコード会社・出版権者の訴訟が続き、2027-06-22 が略式判決の申立ての期限(音楽生成AI著作権訴訟)。現在地は生成AI 著作権訴訟 一覧と年表で追っている。
よく検索される疑問
- 学習をオフにすると機能は落ちる? 各社のヘルプに性能が下がるという記載はありません。Microsoft は「学習をオフにしても個人用設定はオンのままでよい」と明記しています。OpenAI も、オフにしても会話は履歴に残ると書いています。
- 過去の会話は消える? 設定をオフにするだけでは消えません。OpenAI は履歴に残る、Anthropic は削除したチャットは今後の学習に使われない、Google は「オフにしてアクティビティを削除」を選ぶと過去分も削除される、という違いがあります。過去分を消したいなら、削除の操作を別に行ってください。
- スマホとPCで別々に設定する? ChatGPT はアカウント単位で、端末をまたいで反映されると明記されています。Copilot は音声と会話が別トグルなので、両方オフにします。Gemini は同じ Google アカウントのアクティビティ設定なので、Web で変えればアプリにも効きます(同一アカウントの場合)。
- API は学習される? OpenAI の API は既定で学習に使われません。組織のオーナーが明示的に共有を有効にした場合だけ対象になります。Anthropic の API も商用製品として別扱いです。
- 解約したら設定はどうなる? 4社とも、解約・ダウングレード後の設定の扱いを本ページでは確認できていません(未確認)。解約前に、必要な会話の削除とエクスポートを済ませておくのが安全です。
- 学習オフにしたのに似た回答が出るのはなぜ? 学習の停止は「今後」の学習に対する設定です。すでに学習済みのモデルの中身は変わりません。また、同じ内容が他の経路(ウェブ上の公開情報・他社モデル)から学習されている可能性があります。
出典
- OpenAI Help「Data controls in ChatGPT」(英語) — 個人ワークスペースはデータ共有が既定でオン、オフの手順、Codex への適用、サムズ評価の扱い
- OpenAI Help「データはモデルのパフォーマンス改善にどのように使用されますか」(日本語) — Business・Enterprise・Edu・API は既定で学習に使わない
- OpenAI Help「ChatGPT Enterprise と Team のデータポリシー」 — 法人向けの既定
- Anthropic Privacy Center「モデル改善のプライバシー設定を変更するには」(日本語) — 設定手順、オフの効果、安全性モデルの例外
- Anthropic Privacy Center「How long do you store my data?」(英語) — 5年の保持、Incognito、削除の効果
- Anthropic Privacy Center「How Do You Use Personal Data in Model Training?」(英語) — 個人データの扱いとオプトインの条件
- Anthropic ヘルプ「Claude Code ユーザーFAQ」(日本語) — Team・Enterprise ではコードと会話を学習に使わない
- Microsoft Support「Microsoft Copilot のプライバシー コントロール」(日本語) — 学習のオプトアウト手順と除外されない用途
- Google Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのアクティビティを管理、削除する」(日本語) — 設定手順、既定オン、72時間の保存、音声の別設定
- Google Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのプライバシー ハブ」(日本語) — データの種類と利用目的(最終更新 2026-10-19)
未確認の一覧
- Google の「アクティビティの保存をオフにすると学習に使われない」という明示的な一文。ヘルプには72時間の保存とアクティビティ非表示だけが書かれており、学習利用の停止を断定していない。
- Google Workspace(仕事用・学校用アカウント)で、管理者設定が学習利用をどう制御するか。
- Microsoft 365 の組織向け Copilot の学習の既定値。
- 4社の解約・ダウングレード後の設定の扱い。
- 各社の設定画面の名称は 2026-10-25 時点のヘルプの表記。UI の改称で変わる可能性がある。
- Perplexity・Grok・DeepSeek など、本ページで扱っていないサービスの設定。