トップ > AI規制の現在地
AI規制の現在地: EU AI Act と 日本のAI法、次に来る期限
EUのAI法(AI Act)は段階的に適用が進み、2026年8月2日に高リスクAIを含む大半の規定が効力を持った。残る期限は2026年12月2日の生成コンテンツの表示義務と、2027年8月2日の既存モデルの適合。日本は罰則を伴わない推進法(AI法)で、2025年9月1日に全面施行済み。
- 発端
- EU、AI Act を官報で公布
- 現在の状態
- 進行中最終確認
- 次の予定
- 2026-08-02より前に市場に出た生成AIに、合成コンテンツであることの明示(第50条2項)が義務づけられる
- 経緯
- 13件最新の動き
いま何が決まっているか(2026-10-23 確認)
- EU: 規則 (EU) 2024/1689(AI Act)は 2024年8月1日に発効し、段階的に適用される。禁止されるAIの類型は 2025年2月2日から、汎用AI(GPAI)モデルの義務は 2025年8月2日から、高リスクAIを含む残りの規定は 2026年8月2日から適用されている。出典: EUR-Lex 規則 (EU) 2024/1689 第113条
- 日本: 人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(AI法、令和7年法律第53号)が 2025年6月4日に公布・一部施行、2025年9月1日に全面施行された。罰則を伴う規制法ではなく、国の司令塔(AI戦略本部)と指針づくりを定める推進法として設計されている。出典: 内閣府 AI法、e-Gov 法令検索
- 日本の基本計画: 「人工知能基本計画(第Ⅱ期)」が 2026年7月14日 に閣議決定された。出典: 内閣府 AI戦略
経緯新しい順 ・ 13件
- 予定公的機関が使う高リスクAIの適合期限(予定)
- 予定各国に最低1つのAI規制サンドボックス(第57条1項)の運用が求められる(予定)
- 予定2025-08-02より前に市場に出た汎用AIモデルの適合期限(予定)
- 予定非同意の性的画像(NCII)と児童性的虐待コンテンツ(CSAM)を生成するAIの禁止規定が適用開始(予定)
- 予定2026-08-02より前に市場に出た生成AIに、合成コンテンツであることの明示(第50条2項)が義務づけられる(予定)
- 最新EU AI Act の残りの規定(高リスクAIの要件など)が適用開始。出典: 第113条
- 人工知能基本計画(第Ⅱ期)を閣議決定。出典: 内閣府
- 日本のAI法が全面施行(AI戦略本部の設置規定などを含む)。
古い動きを見る(5件)
掘り下げ
EUと日本の違い: EUは罰則を伴う規制(違反には売上高に連動した制裁金)で、対象は「EU市場に出すAI」なので日本企業も対象になる。日本は罰則のない推進法で、事業者への義務は「指針の尊重」にとどまる。同じ「AI法」でも中身が違う点は、報道でも混同されやすい。
日本の指針: 内閣府は「人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針」を公表している。拘束力はないが、調達や社内規程の根拠として参照される。内閣府
実務で効く期限: 直近で効くのは 2026年12月2日。2026年8月2日より前に提供を始めた生成AIサービスでも、合成コンテンツ(画像・音声・動画・テキスト)であることの明示が必要になる。日本の事業者でもEU向けに提供していれば対象。
出典
- Regulation (EU) 2024/1689(EUR-Lex) — 第113条(適用開始日)
- EU AI Act 実装タイムライン — 各期限の整理(Future of Life Institute による運用)
- 内閣府 AI法 — 公布・施行日
- e-Gov 法令検索: 令和7年法律第53号 — 法文